岡山受験ラボ|高校&中学受験の情報発信ブログ

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岡山大安寺中等教育学校の受験倍率・難易度を徹底分析

過去数年の志願倍率(年度別)

岡山大安寺中等教育学校は、近年 志願倍率(受験者数/募集定員)が毎年およそ3倍前後で推移しています。特に県内の公立中高一貫校4校の中でも志願倍率が最も高い傾向にあります​

 

。年度別の志願倍率の目安は以下の通りです。

  • 2021年度(令和3年度入試):約3.1倍(募集160名に対し志願者495名)​
  • 2022年度(令和4年度入試):約3.2倍(前年より0.1ポイント上昇)​
  • 2023年度(令和5年度入試):約3.0倍(募集160名・志願者480名)​
  • 2024年度(令和6年度入試):約3.0倍(募集160名・志願者473名)​
  • 2025年度(令和7年度入試):約2.5倍(募集160名・志願者404名)​

最新の2025年度入試では志願倍率2.5倍とやや低下しました​が、それでも募集定員160名に対し400名超が出願しており依然高倍率です。

合格最低点・平均点の目安

合格最低点平均点は公表されていません。岡山県教育委員会や学校から公式に発表される入試結果にも、合格最低点に関する項目は設けられておらず空欄になっています​

。そのため正確な数値は不明ですが、適性検査の難易度や受験者の声から推測すると、適性検査I・IIの合計で6割台後半(約120~140点/200点満点換算)を得点できれば合格圏内と考えられますとの声もあります(※公式発表ではなく受験関係者の目安)。なお、公立中高一貫校の選抜では適性検査の得点に加え、小学校での成績などをまとめた調査書も考慮されるため、筆記試験の得点だけで合否が決まるわけではありません。面接も含めた総合評価で選抜されることに留意してください。

試験科目や出題傾向の特徴

岡山大安寺中等教育学校の入試科目は、他の県立中高一貫校と同様に「適性検査I」「適性検査II」「面接」です​ それぞれ45分間の筆記試験が2科目行われ、その後に集団面接が課されます​ 。一般的な教科別学力テストではなく、小学校で学ぶ内容を土台に総合的な思考力・表現力を見る適性検査となっている点が特徴です。

  • 適性検査I:算数的分野・理科的分野を融合した問題が出題されます。例年大問3題構成で、計算問題や図形問題など算数分野2題と、実験考察など理科分野1題という構成が頻出です​。身の回りの事象や自然現象を題材にした問題が多く、計算結果や科学的理由を記述で説明させる設問が多いことが特徴です​。単に公式や知識を暗記するだけでなく、原理を理解し自分の言葉で簡潔に説明できる力が求められます 

    適性検査II:言語的分野・社会的分野を融合した問題です。大問3題構成で、読解問題が1題、約200字の作文(記述)問題が1題、資料(グラフや表)の読み取り問題が1題という形式が典型的です​。日常生活や社会的事象に関する文章やデータが題材となり、与えられた情報を分析して自分の意見やまとめを記述する問題が出題されます​。全設問が記述形式と言ってよいほど記述量が多く、文章読解力だけでなく要点をまとめる表現力が問われます​。

  • 面接:先生2名と受検生グループ(例年6~8人程度)による集団面接が行われます​。内容は受検番号・氏名の自己紹介の後、簡単な質問やテーマに対する意見発表などが課されることが多いようです​。岡山県中高一貫校の面接は評価はするものの得点化はされない(調査書に参考として記載)方式ですが​、受検生の意欲や協調性を見る重要な機会です​。緊張して発言できないと評価に影響する可能性もあるため、自分の意見をはきはき述べる積極性を日頃から意識しておきましょう。

難易度(偏差値や全国的なレベルとの比較)

難易度(偏差値)は、公立中高一貫校としては非常に高い水準です。進学塾などが公表する模試偏差値では60~64程度とされ​、同じ県立中高一貫校岡山操山中学校と並んで県内トップクラスの難易度です​。例えば地元塾の偏差値一覧では、岡山大安寺中等・岡山操山中がともに偏差値63とされ、国立の岡山大学附属中(偏差値61)や難関私立中(就実特別進学コース等)より高位に位置付けられています​。

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全国的に見ても岡山大安寺中等の難易度は高く、共学校の中等教育学校偏差値ランキングでは全国5位(偏差値64)にランクされています​。首都圏のトップクラス公立中高一貫校(例:東京都立小石川中等教育学校〈偏差値70〉​など)には及ばないものの、偏差値60台半ばという数字は全国的にも上位グループに属します。したがって岡山県内のみならず全国的に見ても難関校といえるレベルであり、十分な対策準備が必要です。

合格のための対策・勉強法アドバイス

岡山大安寺中等教育学校の入試に合格するには、適性検査型の問題への慣れと記述力の養成が鍵となります。以下に効果的な対策ポイントをまとめます。

  • 過去問演習で出題傾向を把握:適性検査は独特の形式のため、複数年分の過去問演習が重要です​。身近な現象を題材にどう問われるか、資料を使った記述問題がどのように出題されるかを、過去問を通じて傾向と形式をつかんでおきましょう​。

  • 記述力・表現力を鍛える:適性検査Iではなぜそうなるかを説明する練習、適性検査IIでは文章や資料の要点をまとめ自分の意見を書く練習が必要です​ 。公式や語句を暗記するだけでなく、原理原則を理解して自分の言葉で説明できるようにしましょう​ 。また、200字程度の作文練習を繰り返し、決められた字数で論旨が通る文章を書く力を養ってください​。

  • 時間配分と問題選択:適性検査では制限時間45分で大量の記述を要する問題に取り組むため、時間内に解答をまとめ上げる訓練が不可欠です​。日頃から過去問演習や模擬テストで時間を計り、解ける問題と難しい問題を見極めて優先的に解答する練習を積みましょう​。限られた時間でミスなく解答を仕上げる処理能力を高めることが大切です​。

  • 面接対策:面接はグループ形式で行われるため、模擬面接を通じて集団面接の雰囲気に慣れておくことが有効です​ 。友達や塾の仲間とグループディスカッション練習をしたり、先生に面接指導をお願いしたりして、緊張せず自分の意見をはっきり述べる練習をしておきましょう​ 。面接そのものは点数化されませんが​、意欲的で協調性のある姿勢を示すことで総合評価につながります。笑顔で挨拶する・相槌や頷きをしっかりする等、基本的なコミュニケーションにも気を配ってください。

以上の対策を計画的に行うことで、岡山大安寺中等教育学校の難しい入試に備えることができます。特に適性検査対策は独学が難しい面もあるため、信頼できる塾や家庭教師の指導を活用するのも一手です​ 。最新の傾向を把握しつつ基礎力を固め、記述練習と面接練習を重ねて自信を持って試験に臨みましょう。頑張ってください!

岡山操山高校に合格する生徒がしている効果的な勉強法5選

入試傾向(科目・配点・難易度)

岡山県立操山高校の入試は、岡山県全県共通の学力検査で5教科(国語・数学・英語・理科・社会)が実施されます。各教科の試験時間は45分、満点は70点で、5科合計350点満点です​。近年の問題傾向として、英語ではリスニングと長文読解が重視されており、大問5問中3問が長文読解(対話文約430語やスピーチ約500語)で占められます​。数学は小問集合や関数・図形の証明問題が頻出で、特に大問5で平面図形の面積計算や記述式の証明問題が出される傾向です​。国語は小説・論説・古典融合文・会話文の記述といったバラエティに富む問題構成で、資料を読み取り自分の考えを100字程度で書く記述問題も含まれています​。理科は物理・化学・生物・地学の各分野から実験観察を題材にした記述や作図問題が出題され​、社会は地理・歴史・公民の全範囲から資料読み取りや年代融合問題が幅広く出されています​。

難易度の面では、英語と数学で得点が伸びにくい傾向があります。令和6年度(2024年春)入試では県全体の平均点が英語47.1点、数学53.2点と他教科より低く、国語64.0点、理科62.5点、社会56.6点でした​。このことから、英語は長文読解量が多く時間管理が難しいこと、数学は証明など記述力が要求されることが難易度につながっています。

合格者の内申点・試験得点の目安

操山高校の合格者は内申点・当日得点ともに高水準です。内申点(中学校の成績)はオール5に近く、合格者の内申点は3年生評定換算45点満点中おおむね39~40点と報告されています​ 岡山県公立入試の内申点換算方法は、中1・中2が各45点、中3が主要5教科2倍+実技4教科3倍の110点で、合計200点満点に換算します​。したがって中3では特に評定5を維持することが重要です。

学力検査(当日点)について、操山高校普通科筆記試験のボーダーラインは350点満点中約280点(約8割)とされています​。実際には内申点との総合評価で合否が決まりますが、目安として当日7~8割前後の得点が求められる難易度です。岡山県公立入試では調査書(内申)と学力検査の点数を単純合計せず、内申点・試験得点の相関表によって判定されます​。そのため内申点が低い受験生が当日高得点で逆転合格するのは難しく、実際には「ほぼ内申点で決まる」と言われるほど内申の比重が大きいです​。操山高校合格ラインを確実に超えるため、日頃から定期テストで高得点を取り評定を維持するとともに、入試本番でも高得点を目指す必要があります。

重点科目と効果的な勉強法

英語と数学は特に重点的に対策すべき科目です。英語は平均点が低く難度が高い科目の一つなので、長文読解の訓練と語彙力強化が不可欠です。日頃から英文を読み慣れ、速く正確に内容把握できるようにしましょう。またリスニング問題も10分程度出題されるため、英語音声に慣れておくことも大切です​。過去問演習では時間配分に注意し、長文を素早く処理しつつ設問に正確に答える練習を積んでください。英作文(5語以上の英作文問題)も毎年出題されているため、自分で英文を書く練習もしておきましょう​。

数学は頻出分野の基礎固めと応用力養成がポイントです。大問1の計算・小問集合は確実に満点を狙えるよう、計算ミスを減らす訓練をします​。関数や図形問題では、与えられた条件から式を立てる力、証明問題では論理的な記述力が求められます。平面図形の証明問題は高得点者と平均層で差がつきやすいため、自分で答案を書いて添削してもらい、論理の流れを身につけましょう​。またデータの活用(統計・確率)など新傾向の問題も出るので、教科書の発展問題や過去の類題で対応力を養ってください。

他の科目もバランスよく対策しましょう。国語は記述量が比較的多いため、日頃から記述問題に取り組み、要旨を掴んで自分の言葉でまとめる練習が有効です​。特に資料を読み取って考察を書く問題が出されているので、新聞記事や説明文の要約練習も力になります​。理科は全分野が満遍なく出題されるので、苦手分野を残さず一通り理解しておくことが必要です。実験手順やグラフの読み取りなど応用問題も多いため、教科書の実験欄や観察図を確認し、自分で理由や仕組みを説明できるようにしておきます​。計算問題(電流計算や化学量計算など)も頻出なので、公式を暗記するだけでなく実際に演習して慣れておきましょう。社会は地理・歴史・公民の全範囲から出題され、資料やグラフを分析する問題が必ず含まれます​。地理は統計資料、歴史は年表や出来事の因果関係、公民は政治経済の時事的テーマに注意し、教科書図表や資料集を使って読み取り練習をします。複数分野を関連付けた問題(例:歴史と公民の融合問題)もあるため、単なる暗記ではなく背景知識を関連付けて理解する勉強を心がけてください​。

スケジュール管理とおすすめ参考書

中長期的な学習計画を立てて計画的に勉強を進めましょう。操山高校レベルの合格を目指すには、中学1年生のときから定期テストで高得点を取り内申点を積み上げていく意識が必要です。​

中3の内申点は特に重視されるため、部活動との両立期間も含め各学期ごとの復習とテスト対策を怠らないようにします。岡山県では全受験生に面接も課されるため、冬頃には志望動機や自己PRの準備も始めておくと安心です​。

受験勉強のスケジュール管理としては、中3の夏休み以降が勝負になります。3年の1学期までは定期テスト勉強と並行して苦手科目の基礎固めを行い、部活動引退後の夏休みから本格的に受験勉強に集中しましょう​。夏休み中は毎日6~8時間を勉強に充てて、中1・中2内容の総復習と弱点克服に取り組み、入試の基礎力をしっかり鍛えます​。基礎を固めたら、9月以降は入試問題演習にシフトします。2学期は1日4~6時間を目安に過去問や模擬試験問題に取り組み、間違えた分野を復習して弱点補強を繰り返します​。11~12月頃には志望校の過去問演習を仕上げとして実施し、本番と同じ時間割で解く練習をすると良いでしょう。直前期は体調管理を徹底しつつ、暗記分野の最終チェックや予想問題演習で得点力アップを図ります。

最後に、効率的な学習のためのおすすめ参考書・問題集を紹介します。まず英語の語彙対策には、旺文社の『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800』が定番です​。入試によく出る1800語が網羅されており、付属の音声アプリでリスニング練習もできます​。

 

 

数学の演習には『高校受験 入試によくでる数学 標準編』がおすすめです​。1日7問ずつ解けば1ヶ月で中学数学全範囲を復習できる構成になっており、典型問題の解法を習得するのに役立ちます​。

 

 

理社は暗記分野が多いので、例えば文英堂の『実力メキメキ合格ノート 中学公民』のように書き込み式で覚える問題集を使うと効率的です​。

 

 

 

また、過去の入試問題集は最新年度版を手に入れて必ず活用しましょう。旺文社の「全国高校入試問題正解」や教英出版・東京学参の岡山県公立高校過去問題集には、実際の入試問題と詳しい解説が収録されています​。年度ごとの出題傾向を把握し、時間配分や答案の書き方を実戦形式で練習するために過去問演習は欠かせません​。

 

 

 

 

 

 

 

各科目の要点をまとめて復習したい場合は、『高校入試の要点が1冊でしっかりわかる本 5科』のような総合問題集も便利です​。

 

自分の弱点に合わせて参考書を使い分け、計画的に学習を進めていけば、きっと操山高校合格に近づけるはずです。頑張ってください!

岡山操山合格のための効果的な勉強法5選

最後に、勉強法を5つにまとめます。

① 英語長文とリスニングの徹底対策

  • 操山高校の英語は長文読解とリスニングがカギ!
  • 毎日1つの長文を精読し、内容を自分で説明できるようにする。
  • リスニング対策として、英語音声を聞く習慣をつける。(NHKラジオ講座や英検のリスニング問題を活用)

② 数学の応用力を鍛える(特に関数・図形)

  • 証明問題(特に平面図形)は頻出!
  • 基礎問題を解くだけでなく、応用問題や記述式の解答練習を行う。
  • 関数の文章題は出題率が高いため、問題の意味を素早く理解する練習をする。

③ 記述力を伸ばす国語・社会・理科の対策

  • 国語の要約・記述問題に慣れるために、読んだ文章を100字程度で要約する練習をする。
  • 社会や理科の記述問題(理由を説明する問題)を解き、添削してもらう。
  • 資料・グラフの読み取り問題が多いため、教科書の資料問題をしっかりチェック。

内申点対策:定期テストと提出物を完璧に

  • 岡山県の公立高校入試は内申点の比重が大きい!
  • 定期テスト90点以上をキープすることを目標にする。
  • ワーク・提出物は期限厳守&しっかり書き込む(適当に書くのはNG)

⑤ 受験直前の過去問&時間配分対策

  • 最低3年分の過去問演習を本番同様の時間で解く
  • 「数学で時間が足りない」「英語の長文でつまずく」など、自分の弱点を発見し、本番前に克服する。
  • 間違えた問題の解き直しノートを作り、解法を自分で説明できるようにする。

この5つを意識して勉強すれば、操山高校合格の可能性がグッと上がります!
どれもすぐに取り入れられる方法なので、今日から試してみてくださいね!

岡山城東高校の「国際教養」ってどんなコース?特色と難易度を解説

コースのカリキュラム・授業内容

岡山城東高校の国際教養コース(正式には「普通科(国際教養学類)」)は、2年次から本格的に専門分野の学習が始まる単位制課程です。1年次は全員共通のカリキュラムを履修し、2年次に人文社会・国際教養・音楽・理数の4学類のいずれかに分かれて専門科目を学びます。

国際教養学類の特徴: 世界的な視野で物事を考え、国際社会で活躍できる人材の育成を目指すコースです。思考力・判断力・表現力を磨き、様々なテーマについて英語で論じるスキルを身につけることに重点がおかれています。具体的な科目には、英語以外にフランス語やドイツ語、異文化理解、時事英語などが含まれており、外国語や外国文化について幅広く学べます。英語の授業では3年間常に外国人教師から指導を受けることができ、語学力を磨く環境が整っています。

英語教育・留学プログラムの特色

国際教養コースでは英語力と国際感覚を養うため、校内外で多彩なプログラムが用意されています。以下に主な特色を挙げます。

  • 英語劇や英語合宿: 文化祭で英語劇を上演する伝統があり、生徒たちが英語で演劇に挑戦します。また英語の集中合宿(イングリッシュキャンプ)も実施されており、ネイティブ教員の指導の下で英語漬けの研修を行います。これらを通じて実践的な英語力と表現力を養います。
  • 海外語学研修(1年次): 希望者は高校1年次に約2週間(15日間)の海外研修プログラムに参加できます。研修先はカナダ(バンクーバーオーストラリア(ブリスベンで、現地でホームステイをしながら少人数制の英語クラスで学んだり、大学や高校を訪問したりといった貴重な体験ができます。
  • 学類研修(2年次修学旅行): 高校2年次には学類別研修として国際教養学類の全員で海外研修旅行を行います。令和元年度(2019年)実績では韓国を訪れ、現地の高校との交流や大学生とのディスカッション、博物館見学などを行いました。同様に他学類の生徒もマレーシア等への海外研修に参加しており、国際教養コースの生徒は全員が海外での学びを経験できます。
  • 姉妹校交流: 韓国の慶南外国語高等学校、金海外国語高等学校と姉妹校提携を結んでおり、毎年相互交流を実施しています。秋には韓国の高校生が岡山を訪れて城東高校の生徒宅にホームステイし、一緒に授業や交流会に参加します。また城東側も2年次の学類研修時に姉妹校を訪問し、現地の高校の寮に宿泊して授業に参加する交流を行っています。さらに日常的にオンラインで海外の高校生と交流する機会も設けられています。
  • 留学生の受け入れと派遣: 校内には長期留学生の受け入れ制度もあり、平成30~令和元年にかけてドイツ人高校生の受け入れ実績があります。逆に城東高校の生徒が海外留学する例もあり、実際に3年次にニュージーランドの高校へ約10か月間留学した生徒もいます。こうした留学制度により、日本にいながら異文化体験をしたり、希望者は在学中に海外留学を経験したりすることが可能です。

入試形式と英語資格(英検)の要件

岡山城東高校の国際教養コースへの入学者選抜は、特別入学者選抜(いわゆる推薦・特色入試に相当)として行われます。募集定員は30名で、毎年1~2月頃に一般入試とは別日程で実施されています。

試験科目・内容: 特別入試では学力検査として国語・数学・英語の3教科が課されます(各70点満点)。英語にはリスニングテストが含まれ、聞き取った内容に基づいて答える問題も出題されます。さらに面接試験(主に個人面接)がおこなわれ、加えて小論文・実技・口頭試問の中から国際教養分野に適した課題が実施されます。実技課題の一例として、英語での質疑応答やリスニング内容に基づく英語エッセイ作成など、読む・聞く・話す・書くの4技能を総合的に見る試験が行われています。実際、ある年の特別入試では「1分程度の英語音声を聞いて内容について80語以上の英文で記述する」問題や、英語での口頭試問が課されたとの報告があります。

➡特別入試実技試験の過去問は岡山城東高校の公式HPにあります。

英語資格(英検等)の優遇措置: 国際教養コースの特別入試では、英語力に秀でた生徒を積極的に受け入れるための制度があります。具体的には「英検2級以上に合格」している(またはそれと同等の英語実績がある)受験生について、学力検査の結果が一定水準以上であれば約5名程度を英語実績重視で合格とする枠が設けられています。したがって英検などの資格取得は必須ではありませんが有利に働く可能性があります。
※なお帰国生徒対象の入試も別途あります。
一般入試(5教科の筆記試験)で国際教養学類に入ることは基本的に想定されておらず、同コース志望者は特別入試での合格を目指す形になります。万一特別入試で不合格だった場合は、一般入試で岡山城東高校の普通科(人文社会など他学類)を再受験する道もあります。

入試難易度・合格ライン

岡山城東高校自体が県内有数の進学校ですが、国際教養コースは募集人数が少ない分競争率が高い傾向にあります。平成31年度(2019年)の国際教養分野特別入試の競争倍率は3.33倍、平成30年度でも2.40倍と高倍率でした。近年も令和7年度で2.10倍と毎年2~3倍程度の志願倍率となっており、狭き門です。

学力的な難易度も県内トップクラスで、合格の目安偏差値は65~66程度とされています 。岡山県内で最難関の岡山朝日高校(普通科)に次ぐレベルであり、同校普通科(人文社会学類など)の目安偏差値65と比べてもわずかに高い数値です。
岡山県内の高校偏差値ランキングはこちらの記事でまとめています。
実際の合格ボーダーライン(特別入試の学力検査得点目安)も約280点/350点満点とされ、普通科一般入試のボーダー約275点を上回るとの情報があります。これは5教科換算に近い難度で、特に英語を含む3教科で8割得点を目指す必要があることを意味します。言い換えれば、中学校内申(評定)も含めた総合点で上位層に入る学力が求められるコースです。

卒業生の進学実績

国際教養コースを含む岡山城東高校の卒業生は、毎年多くが大学へ進学しています。同校は難関大学合格者を多数輩出する進学校として知られており、現役で国公立大学や有名私立大学に進む学生が多いです。具体的な合格実績の一例として、岡山大学大阪大学神戸大学といった国立大学、同志社大学立命館大学など関西の有力私立大学への合格者が報告されています。地元岡山の私立大(就実大、岡山理科大ノートルダム清心女子大 等)に進む生徒もおり、文系理系問わず幅広い分野に進学実績があります。国際教養コースの生徒だから特別に海外大学へ行く例が多いわけではありませんが、在学中の留学経験や語学力を活かして大学で国際関係を学ぶなど、その後の進路の幅も広がっています。

合格の可能性を高めるために準備しておくこと

国際教養コース合格に向けて、中学生の段階で以下のポイントに取り組むと効果的です。

  • 英検2級程度の英語資格取得: 前述の通り英検2級以上を持っていると選考で有利になる可能性があります ( )。早めに英語力を磨き、中学卒業までに2級(もしくは準2級以上)取得を目指しておくと良いでしょう。英検対策を通じて英作文や面接の練習にもなります。
  • 英語の「聞く・話す・書く」力強化: 特別入試では英語での面接や英作文が課されます。授業の英語に加えて、英語のスピーチやディベートに挑戦したり、時事問題について英語で自分の意見を書いてみたりする練習が有効です。ネイティブの音声を聞き取り要旨をまとめる訓練や、自分の考えを80~100語程度の英語で書く練習もしておくと、本番で落ち着いて対応できるでしょう。
  • 中学校の全教科で高い成績を維持: 国際教養コースの選抜では3年間の内申点(調査書点)も重視され、満点200点中どの程度かが合否に影響します。特に英語は重要ですが、数学・国語を含む他の教科もバランスよく学習し、評定4以上をキープすることが望ましいです。学力検査でも国語・数学を含む3教科で高得点が必要になるため、偏りなく基礎学力を固めておきましょう。
  • 国際的な話題への関心・表現力を養う: コースの目標が「世界の問題を考え英語で論じる力」を養うことにあるため、日頃からニュースや社会問題に目を向け、自分の意見を持つ習慣をつけましょう。その上でそれを英語で説明する練習をしておくと、面接や小論文でアピールできます。実際の入試でも異文化交流や学校生活に関するテーマが出題されています。身近な話題から国際問題まで関心の幅を広げておくことが大切です。
  • 学校説明会やオープンスクールへの参加: 岡山城東高校が実施する説明会や体験入学に参加して学校の雰囲気や求める生徒像を知っておきましょう。先輩や先生から直接アドバイスをもらえる機会ですし、志望動機を明確にする助けにもなります。面接で「なぜ国際教養コースを志望するのか」を聞かれた際にも具体的に答えられるようになります。

以上の準備を計画的に行うことで、岡山城東高校国際教養コース合格の可能性を高めることができます。最新の入試情報は学校公式サイト等で公開されますので、必ず確認しつつ対策を進めてください。

岡山一宮高校を目指すなら知っておきたい内申点と合格ライン

直近の合格者の内申点とボーダーライン

岡山一宮高校の合格者の内申点は非常に高水準です。中学校9教科の評定合計(各学年45点満点)で見ると、合格者の多くは39~40点程度を取っています。評定平均に換算するとオール4以上(4.3程度)で、主要5教科だけでなく副教科も含めてほぼ「5」か「4」が揃っている状態です。ボーダーラインの生徒でも、評定合計が30点台後半は確保している例が見られます。つまり、中学校での成績はオール3では厳しく、少なくとも半数以上の科目で「4」以上を取っていることが目安になります。

合格ラインとなる学力試験の得点については、内申点との兼ね合いで決まりますが、合格者の入試当日点(5教科・350点満点)は250~300点前後の層が中心です。得点率にすると7割台後半(70~85%程度)を確保している生徒が多く、7割程度がボーダーラインとの声もあります。内申点がしっかり取れている場合でも、当日5教科で7割以上の得点を目標にしておくと安全圏と言えます。

一般入試と推薦入試の基準の違い

岡山県立高校の入試には、大きく分けて一般入学者選抜(一般入試)と特別入学者選抜(推薦入試)があります。岡山一宮高校の場合、普通科は基本的に一般入試のみで選考され、理数科は定員80人のうち半数の40人を特別入学者選抜で募集しています。推薦入試(特別入学者選抜)は毎年2月上旬に実施され、学力検査(筆記試験)と面接等が課されます(令和7年度は2月5日に筆記・面接を実施)。特別入試への出願には中学校からの推薦(調査書)が必要で、特に理数科では数学・理科への適性や中学校での成績が重視されます。推薦入試は募集枠が少ない分競争率が高くなりやすいのが特徴で、岡山一宮高校理数科では直近の推薦入試倍率が2.8倍(2025年度)~3.8倍(2024年度)と非常に高い水準です。一方、一般入試は3月上旬に5教科の筆記試験と調査書(内申点)等で総合判定され、全員が受験可能です(推薦不合格者も一般入試で再挑戦できます)。総じて、推薦入試は内申点や適性を重視しつつ少人数を選抜し、一般入試は当日の学力試験と内申点を併せて判断する仕組みになっています。

倍率(競争率)の推移

岡山一宮高校普通科・理数科(一般入試)の志願倍率はここ数年おおむね1倍台前半で推移しています。具体的には、令和4年度(2022年春入学)の一般入試志願倍率は約1.29倍、令和5年度(2023年)では約1.36倍とやや上昇しました。その後、令和6年度(2024年)には約1.23倍と低下し、最新の令和7年度(2025年)入試では約1.14倍とさらにやや緩和しています。このように応募者数自体は定員を少し上回る程度で推移しており、近年は倍率が徐々に落ち着きつつある傾向です。ただし毎年1倍は超えているため油断はできず、年度によっては1.3倍前後まで上がることもある点に注意が必要です。また、理数科の推薦入試は前述のとおり倍率が2~3倍台と高く、人気と難易度が非常に高いです。志願動向は年によって変動しますが、基本的に岡山一宮高校岡山市内でも人気・難関校の一つであり、高い競争率を維持しています。

岡山県内の主要高校の最新倍率について、詳しくはこちら

内申点が足りない場合の対策や勉強法

内申点が不足気味の場合は、早めに対策を講じることが重要です。岡山県公立高校入試は内申点の比重が大きく、「ほぼ内申点で合否が決まる」とも言われるほどです。そのため、中学在学中であれば定期テストや提出物で少しでも評定を上げる努力をしましょう。特に岡山県の内申計算では中3の副教科(音楽・美術・保体・技家)の評定が3倍、主要5教科が2倍に換算されるため、苦手な実技教科も軽視できません。日頃から授業態度や課題提出を確実に行い、わからない内容は先生に質問して定期テストでの得点アップを狙うなど、オール4・5に近づける努力が必要です。

とはいえ、内申点は直前で急に伸ばすことが難しい面もあります。その場合は入試当日の学力試験対策で挽回できるよう全力を尽くしましょう(ただし逆転合格は「非常に難しい」という指摘があります)。具体的な勉強法としては、まず岡山県過去問演習を徹底することが挙げられます。過去の入試問題を解くことで傾向や難易度に慣れることができ、最低3年分、可能なら5年分程度の過去問演習が推奨されています。過去問演習では時間配分の練習をするとともに、間違えた問題を分析して弱点分野を補強しましょう。また、模擬試験や岡山県の「自己診断テスト」などを活用し、目標点とのギャップを把握しておくことも大切です。英単語や漢字などの暗記分野は直前期まで継続し、理社の一問一答も頻出事項を総ざらいして確実に得点できるようにしておきます。

加えて、入試直前には体調管理面接対策も怠らないようにしましょう。一般入試でも面接が課される高校がありますので(岡山一宮高校も簡単な面接があります)、志望動機や中学校で頑張ったことを自分の言葉で話せるよう準備しておくと安心です。

  岡山県の面接対策について、詳しくはこちら

内申点がやや足りなくても、当日試験で高得点を取ることや面接で熱意を伝えることで合格を勝ち取った例もあります。最後まで諦めず、できる対策を積み重ねて挑んでください。もしどうしても内申点が追いつかない場合は、併願校(私立や他の公立高校)もしっかり確保しつつ、第一志望合格に向けてベストを尽くしましょう。幸運を祈ります。