岡山朝日高校・岡山城東高校・岡山操山高校・岡山芳泉高校・岡山一宮高校といった岡山市内の公立トップ校を第一志望とする皆さんは、公立一本勝負ではなく私立高校を「併願校」として受験するケースが多いでしょう。岡山県の高校受験では公立高校は1校しか受けられず、合格発表は3月下旬と遅めです。そのため、多くの受験生が1〜2月実施の私立高校入試も受験し、「滑り止め」(バックアップ校)を確保します。今回は、公立トップ校志望者向けに併願校の選び方と、岡山市内および周辺エリアでおすすめの私立高校4校をご紹介します。公立では得られない私立ならではのメリット(充実の補習や進学講座、ICT教育、手厚い個別指導など)にも触れながら、それぞれの特色を詳しく解説します。
私立併願校を選ぶポイント
まず、併願する私立高校を選ぶ際に押さえておきたいポイントをまとめます。
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学力レベルの適合 – 第一志望の公立校と比較して、少し余裕をもって合格できるレベルの学校・コースを選びましょう。例えば岡山朝日高校を狙う上位層なら、そのレベルに近い私立の特進コースが良い併願候補になります。逆に難しすぎる私立だと併願の意味がなく、易しすぎると入学後に物足りなさを感じることもあります。自分の模試偏差値や内申に合った学校・クラスを見極めましょう。
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進学実績と学習サポート – 将来の大学進学を見据え、各私立高校の難関大学合格実績や受験指導の体制をチェックします。難関国公立大への合格者数や指定校推薦枠の充実度、補習・講習の頻度などがポイントです。例えば就実高校や明誠学院高校は毎年多数の国公立大合格者を出しており、受験対策講座も豊富です。私立は教員の裁量で先取り学習や課外授業を行いやすいため、公立にはないきめ細かな進学サポートが受けられます。
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通学の利便性 – 通学時間や交通手段も重要です。毎日通うことを考え、自宅から無理なく通える範囲か確認しましょう。岡山市中心部の学校であれば電車やバスの便も良く、遠方の私立でもスクールバスや寮が整備されている場合があります。例えば明誠学院高校は岡山駅からスクールバスが出ており、津山市など県北や県外から通う生徒もいます。一方、岡山白陵高校のように郊外に立地する学校では、JR熊山駅より徒歩8分の距離にあり、寮が整備されています。
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校風・雰囲気 – 学校の雰囲気や教育方針も自分に合うか考えてください。公立トップ校志望者の場合、中学から勉強に励んできた真面目な生徒が多いでしょう。その場合、併願先も同じように学習意欲の高い生徒が集まる環境だと安心です。就実や明誠学院の特進クラスには難関校を目指す生徒が集まり、互いに刺激し合える雰囲気があります。また共学校か女子校/男子校かも学校生活に影響します。共学の方が公立に近い感覚で通えますが、女子校には落ち着いた環境やきめ細かな指導といった良さがあります。自分の性格や希望に合わせて校風も考慮しましょう。
上記を踏まえ、次章から具体的なおすすめ私立高校5校を紹介します。それぞれ大学進学実績、通学しやすさ、学習サポート、学校の雰囲気といった観点で魅力を解説します。岡山県内トップ校志望者にとって相応しい併願先ばかりですので、ぜひ参考にしてください。
おすすめ併願私立高校4校
就実高等学校(岡山市北区)
就実高校は岡山市中心部にあり、公立トップ校志望者の併願先として最も人気が高い伝統校です。共学化していますが、もともと女子教育の伝統があり、面倒見の良さに定評があります。中でも普通科の「特別進学コース」は難関大合格を目指すクラス編成で、公立進学校に匹敵するハイレベルな学習環境です。実際、岡山朝日高校志望者の多くが就実の特進(ハイグレード/アドバンス)を併願しています。
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大学進学実績: 難関大合格者を毎年多数輩出しています。2024年度入試では国公立大学に149名合格するなど県内有数の実績を誇ります。旧帝大や医学部の合格者もおり、特別進学コースの成果が表れています。私立難関大(早慶上理など)にも合格者多数で、進学実績は盤石です。教師陣も難関大受験指導に精通しており、生徒を徹底サポートしてくれます。
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通学のしやすさ: 岡山市中心部・北区弓之町にキャンパスがあり、岡山駅から徒歩15分と非常にアクセス良好です。市内電車の城下駅からも近く、周辺に複数のバス停もあります。遠方からでも岡山駅経由で通いやすく、放課後に塾へ通うにも便利な立地です。通学負担が軽いため、勉強や部活に時間を充てやすいでしょう。
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学習サポート体制: 特別進学コースでは少人数制クラス編成で授業が行われ、難関大学現役合格を目指したハイレベル指導が受けられます。朝や放課後の補習、長期休暇中の講習も充実しており、苦手克服から発展学習まできめ細かく対応しています。公立と異なり教科書の枠にとらわれず先取り学習が可能で、大学受験に直結する指導が受けられるのが強みです。また、生徒面談も密に行い、一人ひとりの志望校に合わせた学習プランをサポートしてくれます。
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学校の雰囲気: 同じ特進コースには公立トップ校を目指していた優秀な生徒が集まるため、学習意欲の高い仲間と競い合える雰囲気です。周囲のレベルが高いことで刺激を受け、自分もさらに努力しようというモチベーションになります。一方で全校的には部活動や行事にも熱心で、特進クラスの生徒も文化祭などではリーダーシップを発揮しています。メリハリのある校風で、「やるときはやる、楽しむ時は楽しむ」が実践されている学校です。
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私立ならではのメリット: 就実では特待生制度も整備されており、入試成績優秀者には授業料免除など経済的支援があります(公立にはない利点です)。また入試は1月に複数回チャンスがあり、特進ハイグレードとアドバンスの両方を受験して合格の可能性を高める生徒も多いです。これも私立ならではの柔軟な制度と言えます。さらに設備面でも冷暖房完備の自習室やICT機器が整っており、快適な環境で勉強に集中できるのも魅力です。
明誠学院高等学校(岡山市北区)
明誠学院高校は岡山市北区津島(岡山大学津島キャンパス近く)の文教地区に位置する私立共学校です。県下最大規模の生徒数を擁する進学校で、多彩なコース編成により幅広い学力層に対応しています。特に難関大学を目指す「特別進学コース(Ⅲ類・Ⅱ類)」は、公立トップ校志望者にも人気の併願先です。就実と並び、公立難関志望者の二大定番併願校と言えるでしょう。
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大学進学実績: 明誠学院もまた国公立大学や難関私大への合格実績が豊富です。毎年、岡山大学をはじめ地元国公立に多くの合格者を出し、旧帝大や医学部合格者も輩出しています。特別進学Ⅲ類コースからは現役で東京大学・京都大学への合格者も輩出した実績があります(年度により異なります)。また指定校推薦枠も多数保有しており、関関同立やMARCHなど有名私大への推薦合格者も多いです。「東京大学・京都大学をはじめ多くの難関大学に合格」という学校HPのデータが示す通り、高い大学進学率を実現しています。
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通学のしやすさ: 津島エリアにあり、最寄りのJR法界院駅から徒歩圏内、岡山駅からもバスでアクセス可能です。岡山駅〜明誠間には通学時間帯に直通スクールバスが運行されており、公共交通でも通いやすい工夫があります。そのため岡山市内はもちろん、津山方面など県北や、瀬戸大橋線経由で香川から通学する生徒もいます。朝夕のスクールバス利用で雨の日も快適に通学でき、遠方からの志願者にも配慮された環境です。
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学習支援・指導体制: 特別進学コース(Ⅲ類・Ⅱ類)では難関大現役合格を目標に、7限目授業や放課後講習を取り入れるなど密度の濃い指導が行われます。加えて明誠ならではのユニークな取り組みとして、入試問題へのフィードバックがあります。例えば明誠の入試問題は岡山県公立入試の傾向に準拠して作成されており、受験生には試験当日にその問題と詳解が配られます。受験を通して公立入試の予行演習ができ、解説で弱点補強も図れるという一石二鳥のサポートです。また明誠は特別奨学金制度が充実しており、岡山大学医学部医学科・歯学部・薬学部、または旧帝大に現役合格した場合に大学の入学金・授業料を学校が支援する制度があります。これは在校生の大きな励みになっており、「合格すれば大学の学費を心配せず通える」というモチベーションアップにつながっています。日々の授業でもタブレット端末を用いたICT教育や検定試験(英検・数検)の積極活用など、多方面から学力伸長を支えてくれます。
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学校の雰囲気: 全校生徒数が多く活気がありますが、特進コースの生徒は勉強第一で頑張る雰囲気です。同じ目標を持つ仲間が切磋琢磨する文化が根付いており、「朝7時台から登校して自習する」「夜遅くまで職員室前で質問対応を受ける」といった光景も珍しくありません。教師との距離も近く、面倒見の良さは学校全体のモットーとなっています。一方で芸術コースや部活にも力を入れており、吹奏楽部や新体操部など全国レベルの実績を持つ部活動もあります。勉強と部活の両立を支援する体制があり、文武両道で充実した高校生活を送りたい人にも向いています。
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私立ならではのメリット: 明誠学院を併願するメリットの一つは経済的サポートと豊富なコース選択肢です。前述の奨学金制度の他、入試成績に応じた特待生免除(授業料や入学金の減免)も用意されています。公立にはない手厚い奨学金制度により、私立でも努力次第で学費負担を軽減できる点は安心材料でしょう。またコースが細分化されているため、自分の興味や適性に合ったクラスで学べます。理系難関大志望ならⅢ類、国公立中堅大志望ならⅡ類、美術や音楽系大学志望なら特別芸術コースといった具合に、将来像に合わせた環境が選べるのも私立ならではです。
岡山学芸館高等学校(岡山市東区)
岡山学芸館高校は岡山市東区西大寺エリアにある私立共学校で、「君の望む、君になれる。」を掲げる特色豊かな進学校です。文武両道の校風で知られ、難関大進学と部活動の両立を目指す生徒が多く集まります。コース制もユニークで、英語科では全員が1年間の海外留学を経験するなど、グローバル教育にも力を入れています。公立トップ校志望者の併願先としては「医進サイエンスコース」や「スーパーVコース」といったハイレベルコースが人気です。
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大学進学実績: 学芸館はここ十数年で難関大実績を伸ばしてきた勢いのある学校です。国公立大学や難関私大への合格者数が年々増加傾向にあり、2023年度は国公立大合格者が100名を超えています(普通科各コース合計)。特に医歯薬系の進学に強く、岡山大学医学部や川崎医科大への合格者を輩出しています。また海外大学への進学者もいるなど、多様な進路実績も特徴です。コース別では最難関の医進サイエンスから旧帝大・医学科合格者が出ており、スーパーVコースからは難関私大や国公立大に多数合格しています。英語科は全員留学の強みを活かし、上智大学外国語学部など語学系難関学部に進む生徒もいます。更には、2025年度に東京大学の推薦入試にて2名も合格者が出ています。こうした結果から県内でも屈指の進学力を持つ私立として評価されています。
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通学の利便性: 校舎は岡山市東区(旧西大寺市街地)に位置します。最寄りはJR赤穂線・西大寺駅から徒歩約9分と比較的近く、岡山駅から電車で20分程度で通学できます。岡山市中心部からやや離れていますが、その分自然に囲まれ落ち着いた環境です。朝早くから活動する生徒も多く、遠方組は寮(野球部などに限る)を利用するケースもあります。通学圏は岡山市内全域や瀬戸内市、隣接する兵庫県赤穂方面まで広がっており、JR沿線であれば通いやすいでしょう。スクールバスの運行はありませんが、西大寺駅からの徒歩圏という立地と周辺の生活施設の充実で、不便さは感じにくいようです。
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学習支援・特色: 学芸館の最大の特色はコースごとの特化したプログラムです。例えば医進サイエンスコースでは大学教授による特別講義や研究施設見学などを実施し、医学・科学分野への興味を深めつつ難関大学受験に備えます。英語科では全員が海外留学(主にカナダ)を経験し、帰国後は英検1級取得や難関大英語入試に対応できる高度な英語運用力を養います。スーパーVコースは文理問わず難関大を目指す総合進学コースで、7限目までの授業と放課後講座で徹底的に学力を伸ばします。加えて学芸館は部活動も全国トップレベルのものが多く、特に軟式野球部やチアリーディング部は全国優勝経験があります。学校側も「文武両道コース」を設置しており、部活生でも無理なく勉強できるカリキュラム編成をしています。このように生徒の興味・適性に応じて多面的なサポートをしてくれるのが強みです。
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学校の雰囲気: 明るく活気に満ちた学園という表現がぴったりで、生徒はみなそれぞれの目標に向かってキラキラと輝いています。先生方も熱意があり、生徒との距離が近いアットホームな雰囲気です。勉強にも部活にも全力投球する生徒が多いため、時間管理能力が自然と身につく環境です。行事も盛んで、特に毎年秋の「学芸祭」(文化祭)は生徒主体で企画運営され、大いに盛り上がります。自由闊達さと規律が程よく両立しており、「勉強漬けで窮屈…」という印象はないでしょう。公立トップ校と比べても遜色ない自主性あふれる校風が魅力です。
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私立ならではのメリット: 学芸館では全室冷暖房完備・Wi-Fi環境完備の自習施設を夜21時頃まで開放し、いつでも勉強できる場を提供しています。タブレットや電子黒板等ICTも積極活用し、効率的な学習が可能です。また、海外大学進学や長期留学といったチャレンジを学校全体でバックアップしてくれるのも私立ならではです。公立では難しい長期留学も単位認定してもらえるので、安心してグローバルな経験が積めます。さらに、学芸館独自の「特別講師招聘」プログラムでは東京大学や京都大学に多数合格者を出す塾講師を招いた特訓講座なども開かれ、外部資源も活用した受験対策が受けられます。柔軟なカリキュラムと豊富な人的リソースで、生徒一人ひとりの夢の実現を後押ししてくれる学校と言えるでしょう。
岡山白陵高等学校(赤磐市)
岡山白陵高校は岡山県赤磐市に位置する中高一貫の私立高校です。岡山県内トップクラスの偏差値を誇る超難関校で、その学力水準は県立岡山朝日高校に匹敵するとも言われます。姉妹校に兵庫県の名門・白陵高校があり、同じ三木学園グループが運営しています。岡山白陵は中学からの内部進学生が中心ですが、高校からの募集も若干名あり、毎年外部受験で合格する生徒がいます。「滑り止め」というよりはチャレンジ校に近い存在ですが、上位層の受験生にとっては併願の候補となります。
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大学進学実績: さすが県内トップクラスだけあり、毎年の難関大学合格実績は群を抜いています。東京大学や京都大学への現役合格者を輩出しており、医学部医学科の合格者も多数います。2025年春までの5年間合計では旧帝大合格者が100名近く、国公立大医学部合格者も毎年十数名に上ります。地元岡山大学への合格者数も非常に多く、各トップ校ランキングでも常に上位です。こうした実績から、私立高校では「岡山県で一番頭の良い高校」と評されることもあり、難関大志向の生徒にとって憧れの存在となっています。
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通学の利便性: 赤磐市の熊山エリアにキャンパスがあり、最寄りはJR山陽本線の熊山駅です。岡山駅から熊山駅までは電車で約30分強ですので、岡山市内から通学する生徒もいます。学校周辺は自然豊かな環境で、勉強に集中しやすい落ち着いた雰囲気です。遠方生徒向けに学生寮が完備されており、一部下宿対応を利用するケースもあります。日々の通学はやや時間がかかるものの、「難関校に通うためなら」と頑張って通っている生徒もいます。なお、中学からの持ち上がり組が多いため、外部受験生同士で相乗りして通学するなど仲間づくりも可能です。
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学習サポート体制: 岡山白陵の指導は極めてハイレベルで、高校課程の内容を高2までに終了し、高3は受験演習に充てる進度で授業が進みます。少人数教育で教員の目が行き届き、毎日の小テストや補習で着実に学力を鍛え上げます。成績上位者へのさらなる伸長指導はもちろん、仮に遅れが出た生徒にも放課後の個別フォローがあるなど、内部進学生・外部生関係なく全員を合格レベルに引き上げる面倒見の良さがあります。課題の量は膨大ですが、その分確実に力がつくことでしょう。特に理数系の指導に定評があり、科学オリンピックや数学コンテストで入賞する生徒もいます。進路指導では東大や京大など最難関大学の過去問研究が盛んで、OB・OGからのアドバイスを聞く機会も設けられています。
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学校の雰囲気: 「勉強が当たり前」の空気が漂っており、生徒たちは高い目標意識を持っています。中高一貫校ゆえ内部生は中学から6年間の付き合いですが、高校から入学した生徒もすぐにその輪に溶け込み、ともに切磋琢磨しています。行事や部活動も最低限はありますが、公立高校と比べると控えめで、やはり学業最優先の校風です。先生と生徒の信頼関係が厚く、「授業についていけば必ず合格できる」という安心感があります。外部入学生にとっては周囲が自分より先に勉強を進めている状況でスタートするため、最初は苦労もあるようですが、その分短期間で飛躍的に実力が伸びるケースが多いです。「井の中の蛙ではなく広い視野を持った人間を育てる」という教育方針のもと、謙虚で向上心旺盛な校風が根付いています。
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私立ならではのメリット: 岡山白陵の魅力は何といっても卓越した学習環境です。優秀な同級生に囲まれることで刺激を受け、自分も頑張ろうという気持ちになります。公立トップ校でももちろん優秀な生徒は多いですが、白陵ほど学力が拮抗した環境は他になかなかありません。そのため「大学受験をチーム戦で戦う」ような連帯感が生まれ、切磋琢磨できます。さらに姉妹校・兵庫白陵高校との合同イベントや模試など、ネットワークを活かした取り組みも行われ、広い視野で自分の実力を知る機会が得られます。極めてハイレベルな私立ならではの「学問を究める」雰囲気の中で高校生活を送りたい人には、岡山白陵はこれ以上ない環境でしょう。
その他の併願候補校について
上記4校のほかにも、岡山県内には公立トップ校志望者が併願先に選ぶ私立高校がいくつかあります。その代表が清心女子高等学校(倉敷市)です。清心女子はカトリック系の伝統校で、落ち着いた学風の中で女子教育を徹底しています。難関大学合格実績では前述の共学校に及ばないものの、ほとんどの生徒が四年制大学への進学を実現しており 、手厚い指導で有名です。公立難関校を目指す女子受験生の中には、就実や明誠を併願しつつ清心も受験し「滑り止めの滑り止め」として確保するケースもあります。女子校ならではのきめ細かなサポートや安心感があり、「大学進学する気があるなら清心のほうが良いかも」という声もあるほどです。従って、女子受験生で女子校の雰囲気を好む場合は清心女子高校も併願候補に入れておくと良いでしょう。
また、岡山駅から西へ電車で30~40分の里庄町にある金光学園高校(浅口市)も県内有数の進学校です。キリスト教主義の共学校で、東大・京大を含む難関大合格者を毎年出しています。通学圏は県西部中心のため岡山市内の受験生にはやや遠いものの、倉敷方面在住であれば公立トップ校志望者の併願先として検討できます。さらに、スポーツ強豪校として知られる関西高等学校(岡山市北区)も特進コースを持ち、近年は進学実績で県内私立上位にランクインしています。男子校であるため男子限定ですが、伝統校の粘り強い指導に魅力を感じるなら候補になるでしょう。
まとめ:私立併願校で広がる未来
公立トップ校の受験は一発勝負ゆえ不安も大きいですが、魅力的な私立併願校を確保しておけば精神的な余裕が生まれます。ここで紹介したように、岡山県内・近郊には個性豊かな私立高校が多数存在し、どの学校にも公立にはない強みやメリットがあります。併願校に進学することになっても、その環境でしか得られない経験や成長が必ず待っているはずです。補習や進学講座が充実した私立で基礎学力を固め難関大学合格を狙うのも良し、ICTや留学制度を活用して新たな可能性を追求するのも良し。それぞれの学校であなたの未来を切り拓く力を養うことができます。
大切なのは、自分の志望や適性に合った学校を選ぶことです。興味のある私立があればオープンスクールや学校説明会に参加し、実際の雰囲気や設備、先輩の様子を確かめてみましょう。今回挙げた学校以外にも、あなたにフィットする一校がきっと見つかるはずです。万全の備えで公立トップ校合格を目指しつつ、併願校というセーフティネットも張って受験に挑んでください。努力する皆さんの進路が豊かなものになりますよう応援しています!
参考資料:
各校公式サイト・パンフレット、口コミなど。